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帽子を被っていると蒸れて薄毛になりやすい!?
強い日差しから顔や頭部を守るのに、一番手軽なアイテムといえば帽子ですよね。
紫外線の有害性が認知されつつある昨今、女性だけではなく男性や子どもにとっても欠かせないアイテムですよね。
ところで、帽子を長時間被ることで頭皮が蒸れ、気持ち悪い思いをした経験はありませんか?
薄毛症状を気にする人の中には、「被ると悪化するから…」と帽子を敬遠する人もいらっしゃいますよね。
ですが、帽子を被って蒸れることで、薄毛を招くことはあるのでしょうか?
今回は、帽子と薄毛の因果関係について調べてみたいと思います。
薄毛は帽子を被り蒸れることでなるの?

日差しの強い季節などに長時間帽子を被っていると、大量にかいた汗のせいで帽子の中が蒸れ、気持ち悪いと感じることがありますよね。
しかし、帽子を被って蒸れることが、薄毛の直接的な原因になるわけではありません。
それでは何が薄毛の原因になるのかといえば、ホコリやチリを含んだ汗を長時間頭皮に留めることで、頭皮には雑菌が繁殖してしまいます。
そして、汗で蒸れると頭皮の角質層がふやけ、髪を生成する毛乳頭にダメージを与えてしまうことも、薄毛を招く間接的な原因になってしまうのです。
こうした頭皮環境の悪化は薄毛にとって大敵です。
このように、今の髪だけでなく将来生えてくる髪の成長までもを阻害する「帽子による蒸れ」。
間接的な部分を含めると、薄毛の一因を担う要因とも言えるでしょう。
帽子で蒸れることによる薄毛への影響とは?

「帽子を長時間被ると蒸れて薄毛になる」という噂は、薄毛に悩む人たちの間では定説となっています。
頭皮の蒸れを気にして、日差しが強くても帽子の使用を避ける人が多数存在するのも事実です。
ですが、帽子の中が蒸れることで、なぜ薄毛に悪影響を与えているのか説明できる人はどのくらいいるのでしょうか。
薄毛対策に繋げるためには、帽子が薄毛症状を招く根拠や、蒸れによるデメリットをまず頭に入れておかねばなりません。
次は、蒸れによって引き起こされる薄毛症状への影響と関係性について、いくつかご紹介したいと思います。
頭皮に雑菌が繁殖する
頭皮をはじめ、健康な人間の肌は弱酸性の状態に保たれているものです。
弱酸性に保たれている表皮には適度の殺菌力が備わっており、髪に付着した雑菌の繁殖を防いでくれます。
ところがアルカリ性の汗をかくことで、頭皮は中性やアルカリ性へと変化。
すると殺菌力はダウンし、従来通りに雑菌の増殖を防ぐことが難しくなってしまうのです。
雑菌が増殖すると、フケや痒み、悪臭などさまざまな頭皮トラブルを招くことになります。
時には、表皮の深刻な湿疹や脱毛に繋がるケースもありますので、軽視はできませんよね。
このような頭皮トラブルが続くことで髪は細くなり、新しく生えてくる髪にもさまざまな悪い影響を及ぼすことになります。
問題なのは汗をかくことではなく、対処を怠り長時間放置してしまうことです。
薄毛症状へと繋がりかねない要素を減らすためには、汗の処置を適切に行うことが大切といえます。
髪がペタッとしているように見える
帽子を長時間被ると頭頂部の髪の毛が圧迫されます。
すると、脱いだ時にペタッと頭に張り付いたような仕上がりになるのは、多くの方が経験されているかと思います。
帽子の中は汗や湿気などで蒸れるので、朝どれだけセットを頑張っても、ほとんど意味がないといえます。
一般化した「帽子=薄毛」の構図は、こうした見た目のイメージが影響している可能性も大いにあると思います。
薄毛に見せないためにはヘアアレンジはもちろん、帽子の被り方や選び方などにも工夫が必要だと言えそうですね。
帽子は薄毛へのメリットもある!?

ここまで、帽子の蒸れによる薄毛の可能性をご説明してきました。
しかし、本来は紫外線などの外的ストレスから私たちの肌や髪を守ってくれる便利なアイテムです。
乳児の健康法として定番だった「日光浴」は1998年以降母子手帳への記載が廃止され、その有害性から紫外線を敬遠する傾向は世界的にも広がっています。
また普段あまり意識していませんが、頭皮や髪の毛はホコリやチリ、排気ガスなどの外的ストレスに晒され続けています。
こうした外的ストレスによるダメージを和らげ、薄毛症状へと繋げないためにも、帽子が果たす役割は非常に大きいと言えるのです。
帽子が薄毛に対してどのような効果を発揮するのか、そのメリットを具体的に見ていきましょう。
紫外線から頭皮を守る
紫外線にはまず、肌の奥深くにまで浸透し、じわじわと真皮層を破壊していく紫外線A波があります。
そして、強いエネルギーで短時間のうちに表皮へダメージを与えるB波の2種類が存在しています。
どちらも頭皮や髪にとって大きな悪影響を与えます。
私たちの髪の色は、毛髪の中に存在するメラニン色素の数によって決まりますが、紫外線はこのメラニン色素を分解します。
その結果メラニン色素が減少し、髪の色が抜けて赤茶けた色に変化してしまうのです。
また、紫外線を長時間浴びることで、頭皮のバリア機能まで破壊してしまいます。
バリア機能が壊れると、頭皮は上手く水分を留めておくことができなくなり、乾燥状態になります。
すると、ちょっとした刺激にも過敏になり、痒みや湿疹などの頭皮トラブルを招いてしまうことになります。
頭皮から紫外線を正しく守るためには、今や季節を問わず帽子は必需品だと言えそうですね。
冬の静電気や冷気から守る
冬など、空気が乾燥する季節になると気になるのが静電気です。
髪の毛に静電気が発生すると朝からセットに苦戦し、アレンジも決まらなくて落ち込んでしまいますよね。
静電気はアレンジに影響を与えるだけでなく、乾燥によって電気が溜まった頭皮に空気中のチリやホコリを寄せ付けてしまうのです。
すると、髪のキューティクルを破壊するだけではなく、頭皮トラブルを招くことにもつながります。
そこで、静電気を発生させる乾燥や摩擦を防ぐために大活躍するのが帽子です。
ナイロンやウールなど静電気が起きやすい素材にさえ気を付ければ、乾燥を起こしやすい冬の冷気からも頭皮や髪を守ることができますよ。
また、寝具との摩擦による静電気が酷い方には、被って眠るナイトキャップをオススメします。
蒸れることなく、ほどよい湿度で頭部が守られ、朝のコンディションが見違えるはずです。
薄毛を防ぐ正しい帽子の被り方!

蒸れによる薄毛を防ぎつつ、帽子のメリットを最大限に活かした被り方はないのでしょうか?
それさえ実践できれば、必要以上に帽子を怖がる必要はありませんよね。
気に入った帽子を毎日身に着けている方もいらっしゃると思いますが、自身の被り方が薄毛を防ぐ正しいものだと言い切れる人は少ないと思います。
便利で使いやすいアイテムだからこそ、上手に利用してその効果を最大限活かす使用法をマスターしましょう。
気候や天気にあった帽子を被る
もちろん帽子はお洒落であることも大事です。
しかし、薄毛が気になるならば、まず気候や天気に合った帽子を選ぶことが最大のポイントです。
真夏の蒸れる時期に冬用の帽子を被っていては逆効果ですし、湿気の多い雨の日などに蒸れを助長するような厚手のものを被るのもお薦めできません。
紫外線や湿気の多い時期は、なるべく風通しの良い薄手のものがお勧めです。
例えばキャップや麦わら帽子、メッシュ地でできた帽子を被ると、頭部の蒸れや汗を上手く逃がすことができますよ。
寒い季節はニット帽などが定番ですが、薄毛が心配は人は静電気を発生しやすいウール地100%の生地は避けた方がいいかもしれません。
冷気から頭を守りつつ、温かさをキープできる、目が詰まった帽子を選びましょう。
こまめに着脱し汗を拭き取る
どんな帽子でも長時間被っていた場合、多少の汗や蒸れが発生するのは仕方ありません。
大切なのは頭皮にこまめに風を通し、溜まった湿気を逃がす工夫をすることです。
汗をかきやすい時期は帽子を被りっぱなしにするのではなく、屋内や日陰では帽子を脱いで、汗を拭き取る習慣を付けましょう。
汗を拭くことで蒸れを防ぐだけでなく、雑菌の繁殖も抑えることができますよ。
もちろん寒い時期でも油断はできません。
室内や車中は暖房が効いていることも多く、自分が思う以上に頭皮は蒸れているものです。
被る・被らないのメリハリを付けて、汗が溜まらないよう工夫をしましょう。
自分のサイズにあったものを被る
帽子を選ぶ時、自分の頭に合ったサイズのものを選んでいますか?
帽子に限らず、現在の体にぴったりフィットしたものを身に着けることはとても重要です。
特に帽子の場合、小さいものは頭部を圧迫してしまいますよね。
逆に大きすぎるものだと被った際の不快感だけでなく、摩擦が起こる範囲が広がり、頭皮や髪にダメージを与えてしまいかねません。
適切なサイズのものは頭皮と帽子の間に丁度良い隙間を作り、そこから汗や湿気を逃がして過剰に蒸れる可能性を軽減してくれます。
蒸れによる薄毛のリスクを最小限にするために、帽子はサイズの合ったものを選ぶことが大切です。
帽子を清潔な状態にする
衣類と違い、日々の洗濯に困るのも帽子のデメリットの一つですよね。
汗による湿気や蒸れを溜めていることで、帽子の内側は思いのほか汚れているものです。
特に、手指やおでこが触れる機会の多いツバの部分などは、皮脂や蒸れによる汚れで黒ずみやすい箇所。
雑菌を含む汚れを吸収した帽子をそのまま被っていては、たちまち厄介な頭皮トラブルを招きかねません。
帽子を清潔な状態に保っておくことは、薄毛症状だけでなくこうした頭皮トラブルや悪臭防止にも有効だと言えるでしょう。
まとめ
帽子を被ることにはメリットも多く、それだけでは薄毛症状を招く重大な要因だとは言えません。
しかし上手に使いこなさないと蒸れによる頭皮トラブルの発生など、思わぬデメリットを呼んでしまう可能性が高いのも事実です。
実際、頭皮に溜まった蒸れには、雑菌など肌に悪影響を及ぼす汚れがたくさんあるといえます。
頭皮の蒸れを上手に逃がす帽子の被り方を実践し、薄毛になる可能性を回避しながら、実用性とお洒落の併用を楽しみたいものですね。
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