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シャンプーは二度洗いすべき?
シャンプーを新しいものに変えたり、いつもより汗をいっぱいかいたり。
そんなとき、シャンプーで頭を洗おうとしたら全然泡立たない、なんて経験はありませんか?
泡立ちが悪いと、しっかりと洗えていない気がしてしまいますよね。
こんなときには、シャンプーで二度洗いして対処しているという方もいるでしょう。
しかし、二度洗いをすることは本当に頭皮や髪の毛にとって良いことなのでしょうか?
今回は、そんなシャンプーを二度洗いするメリットとデメリットをご紹介します。
シャンプーを二度洗いするメリット

では、シャンプーを二度洗いするメリットには、どんなものがあるのでしょうか?
とくに、汗をいっぱいかく方や、仕事などで髪や頭皮が汚れる方には二度洗いは必須とも言えるかもしれませんね。
以下で、二度洗いをするメリットを2つご紹介します。
下記に当てはまる方は、後ほど二度洗いの正しいやり方もご紹介するので、そちらも併せてご覧ください。
汚れをしっかりと確実に落とす
二度洗いをすれば、汚れをしっかりと落とすことができます。
そもそも、シャンプーが泡立たない場合、頭皮がいつも以上に汚れている可能性があります。
もしその状態のまましっかり洗うことができなければ、頭皮に汚れが残ってしまいます。
頭皮に残った汚れがその後どうなるかというと、雑菌のエサや頭皮の毛穴詰まりの原因となってしまうのです。
すると、雑菌の繁殖による頭皮の臭いや、毛穴詰りによる薄毛を引き起こしてしまう可能性も…。
そうならないためにも、「今日は汚れたな」という日は二度洗いをしてしっかりと汚れを落としましょう。
落ちにくい整髪料でのトラブルを防ぐ
汗もかいていないし、汚れるような場所にも行っていないのに、シャンプーが泡立たない…。
そんなときは、整髪料が原因かもしれません。
ワックスやフォーム、スプレータイプなどの整髪料は、髪に付着してがっちり形をキープしています。
なかでも、ワックスタイプはべったりと粘度が高く、油分も多いためお湯では落ちにくい成分です。
このような整髪料を落とし損ねると、頭皮の汚れの原因や髪の傷みを引き起こす可能性があります。
シャンプーの二度洗いには、このようなトラブルを防ぐ効果も期待できますよ。
シャンプーを二度洗いするデメリット

以上、シャンプーを二度洗いするメリット2点をご紹介しました。
では、続けて二度洗いのデメリットも見てみましょう。
デメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- シャンプーの洗い残しが起きやすい
- 皮脂の落としすぎで頭皮が乾燥する
- 洗浄力が強いシャンプーだと頭皮トラブルにつながる
では、具体的にどのようなデメリットなのか、詳しく解説していきます。
シャンプーの洗い残しが起きやすい
まずは、シャンプーの洗い残しについてです。
二度洗いをするということは、それだけシャンプーを大量に使うということでもあります。
そのため、頭皮に付着しているシャンプーの量も増えています。
その状態で普段と同じ感覚ですすぎを行うと、頭皮にシャンプーの洗い残しが残ってしまう可能性が高まるのです。
すると、先ほどのように毛穴詰まりを起こし、思わぬトラブルを招く恐れもあるでしょう。
頭皮の汚れを落とすために使ったものが頭皮トラブルの原因に、なんて本末転倒なことになってしまうのですね。
皮脂の落としすぎで頭皮が乾燥する
また、シャンプーには汚れを落とすのと同時に、頭皮の皮脂を落とす効果もあります。
シャンプーは本来、頭皮に必要な皮脂を保ちつつ余分な皮脂を取り除き、頭皮トラブルを防ぎます。
ところが、泡立たないからと二度洗いをしてしまうと、必要な皮脂までも落としてしまいかねません。
すると頭皮に皮脂が足りなくなり、それを補おうと身体は皮脂の分泌量を増やそうとします。
これが、シャンプーの二度洗いによる皮脂の過剰分泌のメカニズムです。
皮脂が過剰分泌されると毛穴詰まりの原因にもなるため、注意しましょう。
洗浄力が強いシャンプーだと頭皮トラブルにつながる
最後のデメリットは、シャンプーが直接頭皮トラブルにつながる可能性についてです。
これは、洗浄力が強い製品の場合に起こりやすくなります。
洗浄力とは、洗浄成分に左右されます。
例えば、「ラウレス~」や「ラウリル~」と成分表にあれば、高級アルコール系の洗浄成分が配合されています。
高級アルコール系は洗浄力が高い一方で、敏感肌の方には刺激が強すぎる可能性があります。
強い刺激は肌の炎症や皮脂の落としすぎを引き起こす場合があるため、注意が必要です。
シャンプーの二度洗いをすべき人とすべきでない人

以上のように、シャンプーの二度洗いにはメリットもデメリットも存在します。
かといって、泡立たない状態のままにしておくのは好ましいことではありません。
ですから、できるだけデメリットを発生させないように二度洗いをする必要があります。
ではどのようにすれば良いのかというと、自身が二度洗いするべきかどうかを知ることが大切です。
ここからは二度洗いをすべき人と、すべきでない人の特徴をそれぞれご紹介します。
二度洗いすべき人
まずは、二度洗いが推奨されるタイプの人についてご紹介します。
下記の項目に当てはまるところがあれば、泡立たないときに二度洗いを試してみましょう。
ただし、やり方を間違えると髪や頭皮にダメージを与えてしまう可能性もあります。
最後に正しい洗い方もご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
髪の毛量が多い人
まずは、髪の毛の量が多い人についてです。
髪の毛の量が多い方が泡立たない場合、1回のシャンプー量では足りていないのかもしれません。
量が不足していると、それだけ頭皮や髪の毛に汚れが残ってしまう可能性も高くなります。
すると、前述のような頭皮トラブルを引き起こしてしまうことも考えられるのです。
それを防ぐためにも、髪の毛の量が多く泡立たないという方は、もう1度シャンプーを試してみましょう。
過剰に汗や皮脂の汚れがある人
もともと汗っかきの人や、皮脂の分泌量が多い人もいるかと思います。
このような方々は、シャンプーの二度洗いをおすすめします。
なぜなら、一度洗っただけでは汗や皮脂が落としきれない可能性が高いためです。
また、普段から汗や皮脂が多くなくても、外出して汗を大量にかいたときなどにも二度洗いすると良いでしょう。
肌質やその日の状態に合わせて、髪の毛の洗い方を変えることもポイントですよ。
スタイリング剤やワックスをつけている人
普段からスタイリング剤やワックスでヘアセットをしている方は、男女ともにいるかと思います。
この場合には、二度洗いしてしっかりと整髪料を落とすことが大切です。
とくに、風に吹かれても動かないくらいギチギチに固めている人は落ちるまでしっかりと洗いましょう。
すすいだあとに手にベタつきが残ったり髪が固かったりする場合には、二度洗いがおすすめです。
もちろん、普段はしないけれど今日は特別ワックスを使った、なんて日もしっかりと洗い落してくださいね。
二度洗いすべきでない人
では、続けて二度洗いがおすすめできない人の特徴をご紹介します。
下記にあてはまる方は、シャンプーを一度に留めた方が良いと考えられます。
- 薄毛や抜け毛の症状がある人
- 洗浄力の強めなシャンプーを使用している人
では、なぜ上記の方は二度洗いがおすすめできないのか、こちらも理由をご説明します。
二度洗いによるトラブルを防ぐためにも、気になる方や当てはまる方は読んでみてくださいね。
薄毛や抜け毛の症状がある人
薄毛や抜け毛の症状がある場合、その背景には頭皮トラブルが隠れている可能性があります。
たとえば、毛穴が詰まっていて健康な髪の毛の成長を阻害していることが考えられます。
その他にも、髪の毛自体が傷んで細くなっていて、抜け毛や切れ毛が起きやすいこともあります。
このような状態の時は、なるべく頭皮への刺激を避ける必要があります。
とはいえ、毎日シャンプーをしないわけにはいきません。
ですから、二度洗いは控えて一度で洗い終えるようにすることが大切なのです。
洗浄力の強めなシャンプーを使用している人
シャンプーの洗浄力も、二度洗いをするかしないかを分けるポイントとなります。
普段から洗浄力が強いものを使用している方は、洗いすぎはおすすめできません。
なぜなら、洗浄力が強いもので洗いすぎると必要な皮脂まで落としてしまう可能性があるためです。
皮脂の落としすぎによるデメリットは、前述のとおりです。
自分が使っているシャンプーの洗浄力が分からない場合には、成分表をチェックしてみましょう。
二度洗いはシャンプーがうまく泡立たない時にもおすすめ!?

さて、ここまではメリットやデメリット、適したタイプについてご紹介しました。
続いては、泡立たない原因の方に焦点をあてたいと思います。
泡立たない場合は、主に以下の3つが原因として考えられます。
- 頭皮がオイリー&汚れが多い
- 界面活性剤が多いものを使用している
- 髪質が泡立ちにくい
それでは、この原因について詳しく解説していきます。
頭皮がオイリー&汚れが多い
頭皮がオイリー肌の方や、汚れが多く付着している時は、シャンプーが泡立たない可能性があります。
これは、頭皮の油分がシャンプーの泡立ちを邪魔してしまうためです。
シャンプーが泡立たなかった場合、余分な皮脂や汚れを落としきれていないと言えるでしょう。
この場合には、二度洗いをしてしっかりと泡立てたシャンプーで頭皮を洗うようにしましょう。
とくに、男性の方はオイリー肌の方も多いので注意してくださいね。
界面活性剤が多いものを使用している
界面活性剤とは、油を乳化させて水で落としやすいようにする働きがある成分です。
シャンプーには界面活性剤を配合しているものが多く、その量は製品ごとに異なります。
配合量が多ければ、それだけ皮脂や汚れが落ちやすく、泡立ちやすくなる傾向があります。
そんな界面活性剤を多く配合しているにも関わらず、泡立ちが悪いということは、それだけ汚れが多い状態とも言えます。
もし界面活性剤が多いシャンプーなのに泡立たない場合には、二度洗いで汚れを落とすと良いでしょう。
髪質が泡立ちにくい
実は、もともとシャンプーが泡立ちにくい髪質というのがあります。
細く柔らかい髪の毛の人は、水分を含みやすくよく泡立ちます。
反対に太く硬い髪の毛の人は、水分がはじかれやすくシャンプーは泡立ちにくくなってしまうのです。
これまでお伝えしたとおり、シャンプーが上手く泡立たないと、汚れが落ちにくくなってしまいます。
そのため、髪質が原因で泡立ちが悪い場合には、二度洗いで汚れを落とした方が良いかもしれません。
ただし、敏感肌の方は洗浄力の強さにも気をつけるようにしましょう。
シャンプーが泡立たない時にする二度洗いの方法

ここまで、二度洗いするべき人、そうでない人に分けてご紹介してきました。
しかし二度洗いは、先ほどもお伝えしたように、洗浄力の強さや洗いすぎによる頭皮トラブルが起こる可能性も0ではありません。
そのため、できるだけトラブルを起こさない洗い方を覚えておきましょう。
では、どのように洗えば頭皮トラブルのリスクを下げることができるのでしょうか?
その方法を、手順に沿ってご説明します。
少量のシャンプーで軽く洗う
まず最初は、少量のシャンプーで軽く洗いましょう。
最初の時点で大量のシャンプーを使ってしまうと、それだけ頭皮や髪の毛の負担が増えてしまいます。
まずは少量のシャンプーで、頭皮や髪全体の汚れを軽く落としておきましょう。
ここで汚れの何割かを落としておくことが、二度洗いの時に泡立ちを良くするコツです。
一度で洗いきるわけではないので、まずはさっと全体の汚れを落とすと意識しておくと良いでしょう。
くれぐれも、ゴシゴシと力任せに洗わないように注意してくださいね。
お湯で洗い流す
次に、一度目のシャンプーをお湯で洗い流しましょう。
このとき、髪全体をしっかりと洗い流すようにすることがポイントです。
シャンプーをして汚れをある程度取った後であれば、髪は水分を含みやすい状態になっています。
そのため、全体にお湯をかけることにより二度洗いの時に泡立ちやすくなるのです。
ちなみに、髪を洗うときのお湯の温度は38~40℃程度が適温です。
これ以上は髪を傷めやすくなるため、温度にも気をつかってみてくださいね。
1度目よりも少し多めの量でよく洗う
全体をしっかりと洗い流したら、2回目のシャンプーを行っていきます。
この時のポイントは、一度目よりも少し多めの量を使うことです。
先ほどは全体の汚れを軽く落として、二度目の洗髪に備えました。
そして、二度目は泡立ちの良い状態で頭皮や髪の毛の汚れをしっかりととる必要があります。
そのため、二度目のにシャンプーの量が少なすぎると、汚れが残ってしまう可能性があるのです。
シャンプーの量は、自分の髪の毛の量や長さに合わせて調節してくださいね。
すすぎ残しがないように洗い流す
2回目のシャンプーが終わったら、最後にしっかりとすすぎましょう。
このとき、すすぎ残しがあると二度洗いをした意味がなくなってしまいます。
洗い残しが無いように、うなじやもみあげなど洗い残しやすい場所もしっかり流しましょう。
すすぎに不安がある方は、2回目の洗髪時間の2~3倍の時間をすすぎに使うと洗い残しにくくなりますよ。
流し終わった後は、髪の毛にぬるっとした感じがないかしっかり確認しておきましょう。
まとめ!
今回は、シャンプーが泡立たない原因と二度洗いについてご紹介しました。
女性にとっては、髪は命と同じくらい大切とも言われるほど、重要な場所。
また、男性にとっては、薄毛のリスクを軽減するために健康な頭髪でいたいところですよね。
健康で美しい髪の毛をキープするためには、正しい方法でシャンプーをする必要があります。
年を重ねても美しい髪の毛をキープするためにも、普段からシャンプーの方法や種類も意識するようにしましょう!
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