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髪の毛を抜くのは問題なの?

無意識に髪の毛を抜いてしまったり、苛々しているときに髪の毛を引っ張って抜いてしまうことはありませんか?
また、子供が髪の毛を自分で抜いているのをみて不安に思ったことはありませんか?
髪の毛を自分で抜くなんて痛そうですが抜くことで問題があるのかどうか、今回はその行為について解説していきます。
髪の毛を抜く癖の正体とは

髪の毛を抜く癖がある方、もしくはお子さんが髪の毛を抜く癖があるという方はその時の状況をちょっと思い浮かべてみてください。
強いストレスを感じていたり、慢性的なストレスが溜まっている時ではないでしょうか?
もしそうであれば、その症状は「抜毛症」の可能性が大変高くなります。
通常であれば髪の毛は痩せて毛根から落ちることで抜け毛となります。
しかし、抜毛症の場合は健康でしっかり生えている髪の毛を無理やり手で抜いてしまうのです。
これは自分で意識していることもあれば、無意識に行ってしま事もあります。
また、抜毛症を発症している方の30~40%は抜いた髪の毛を噛んだり飲んだりしてしまい腸閉塞などを誘発してしまう場合があります。
どうして髪を抜いてしまうの?

さて、さきほど髪の毛を抜いてしまうときはストレスを感じているときが多いことを示唆しましたがいかがでしょうか?
そうかもしれない。と頷かれた方も多いかと思います。
ということはつまり、抜毛症はストレスによって引き起こされている可能性が高いということですね。
実際、抜毛症はこころの病気として位置づけられています。
つまりうつ病などと同じように慢性的、もしくは強いストレスによって精神疾患を起こしてしまった状態と言えますね。
精神的に疲弊している方は自分で自分を傷つける自傷行為によって、精神的な安定を図る方も少なくありません。
抜毛症も自傷行為の一つで、髪の毛を抜くことで気持ちを落ち着けようとしています。
【結論】髪の毛を抜く癖は早く解消しよう

髪の毛を抜くほどストレスが溜まっている状態は決して良い状態ではありませんよね。
また抜毛症は薄毛を引き起こしてしまい、それが原因で外出を控え引きこもりがちになってしまうことも。
すると日常生活に支障があるだけでなく、気分転換の機会も失われてどんどん気分が落ち込んでしまいます。
自身が髪の毛を抜いている場合、もしくはお子さんが抜くのを頻繁に目撃している場合には早く解消することが大切です。
髪の毛を抜く癖を解消する方法はある?
さて早く解消するのが大切、といってもどのように解消すれば良いのか悩んでしまいますよね。
そんな方は以下に抜毛症解消の方法についてご紹介していますので、ぜひこちらをご参考ください。
意識して治せるならすぐやめよう!

先ほど髪の毛を抜くときには意識的な場合と無意識な場合があるとお伝えしました。
無意識な場合には難しいですが、意識的な場合にはまず抜くのを耐えることが必要です。
ストレス発散のためですから耐えるのも辛いかもしれませんが、悪化させないためにはぐっと堪えましょう。
一呼吸おいて温かいものを飲んだり、気分転換のために散歩に出るなどして気分転換をしてみると少し落ち着きますよ。
病院を受診しましょう

どうしても自分で抜くのを止められない場合には病院を受診しましょう。
前述の通り、抜毛症はこころの病気と考えられます。
ですのでまずは精神科、心療内科などの専門医に相談してみると良いでしょう。
内科などに比べて初めて行くには勇気がいるかもしれません。
しかし受診することでこのストレスが軽減できる、悩みが軽くなると考えて前向きに考えてみてください。
このまま悩み続けるよりも、一歩踏み出すことで今後の展望が明るくなりますよ。
一点ご注意いただきたいのは、内科などに比べて心療内科等は要予約の場合があります。
行く前に一度受診予定の病院を調べておくことをオススメします。
子供でも髪の毛を抜いてしまうケースがある!?
抜毛症が自分であれば意識して抜かないようにしたり、自ら病院を受診することが出来ますよね。
しかし、子供が髪の毛を抜くケースもあります。
たとえば、こんな口コミがありました。
小6の娘が抜毛症になってしまいました・・・
周りに同じ症状の方がいないので、ここに少しでも情報がないか投稿してみました。
私も・子供がなど、こうして直った・こういう治療してますなど、ささいな事でもいいので何か情報をお持ちの方いらっしゃいませんか?
(以下略)出典 : 沖縄のうわさ話
これに対して様々な方が自分の子も同じと答えていたり、自分自身が子供の頃そうだったと答えています。
じつは抜毛症の平均発症年齢は10代が一番多くなっています。
また、以下のようなタイプの症状の方もいます。
高校生のうちの娘は脱毛症です。しかも、髪の毛一本残らず抜け落ちました。眉毛、まつ毛も全部です。脱毛症と抜毛症は全然違うけど、親としてはかなりショックですよね。
(以下略)出典 : 沖縄のうわさ話
抜毛症は体毛を抜くことすべてを指します。
症状としては髪の毛が一番多くはありますが、こちらのお子さんのように眉毛やまつ毛を抜いてしまうこともあります。
髪の毛を抜いていないから大丈夫、と思わずもし子供自身が毛を抜いてしまうという場合には抜毛症を疑った方が良いでしょう。
どうして子供が髪を抜いてしまうの?
さて、ではなぜ子供も抜毛症になってしまうのでしょうか?
それは大人同様ストレスを溜めこんでしまうためです。
子供だからストレスなんてあまりないでしょう、なんて思われていませんか?
子供だからこそストレスを感じたり、発散が上手くできずに溜め込んでしまったりするんですよ。
例えば、自分自身が抜毛症だったという方の口コミを見てみましょう。
私は5年生の時に無性に髪の毛を抜く癖が出て、気が付いたのは、友達に「頭剥げてるよ」
って言われた時でした。
それまで気づかなかった。鏡で見るとつむじの所が円形脱毛症みたいに剥げてました。今振り返って思うのは、家庭内でのストレスだったと思います。
(以下略)出典 : 沖縄のうわさ話
こちらの方は両親の不仲や兄弟の面倒をみるのにストレスを感じていたそうです。
相談したいけれどできない、その板挟みで自傷行為へと発展してしまったようですがその後意識して改善できたようです。
また、病院に通ったことで子供の抜毛症が治ったというお母さんの口コミもありました。
うちの子(今は高校生)が同じころ抜毛症でした。
脱毛と抜毛の違いも私は初めて知りました。
(中略)
病院(心療内科)も通いましたよ。
本人もはっきりとした原因はわかってないみたいです。
そんな中、親や周りの人間が治そうと焦ったら、かえって本人にプレッシャーになるようです。気を付けたことは「寄り添ってあげる」ことです。
(以下略)出典 : 沖縄のうわさ話
何で抜くの、抜いちゃダメ!と言ってしまうと子供は余計ストレスを感じてしまいます。
抜く姿を見て止めたくなるかもしれませんが、ここはぐっと堪えてそっと寄り添い受け止めてあげましょう。
もちろん自分だけで抱え込むのではなく、専門医の手を借りることも大切ですよ。
【番外編】ストレスを解消する方法
抜毛症の場合は無理せず病院で相談をしましょう。
その上で、自分でもストレスを解消することが早期治療の第一歩です。
ストレス解消法がわからないという方は是非下の方法を試してみてください。
大声を出す・大声でしゃべる

ストレスが溜まっているときは積極的に話したり、人との交流を控えがちだったりしますよね。
しかしストレスが溜まっているときこそ声を出すと良い効果があるんですよ。
特に大声を出すことで、心の中に積もったストレスも一緒に吐き出すことが出来ます。
とはいえ集合住宅では家の中の大声が迷惑になってしまいますし、外だと最悪通報されてしまうかもしれませんよね。
ですので、オススメはカラオケで熱唱する方法です。
カラオケで好きな曲を気兼ねなく熱唱すれば、すっきりすること請け合いです。
適度に運動してみる

引きこもりがちの人は運動不足になっている場合も多いでしょう。
そんな時には適度な運動でストレス解消を図りましょう。
軽く体を動かすだけでも筋肉をほぐし体のバランスを整え、ストレスを発散する効果があります。
髪の毛が薄くなってしまって気になるという方は帽子をかぶって出かけたり、家の中でストレッチをしてみるだけでも良いですよ。
髪の毛を抜く前にちょっと運動を心がけておくと、抜く頻度も減らすことができるでしょう。
悩みを書き出してみる

抜毛症になってしまっている方の中には、自分自身のストレスに気づいていない場合があります。
まずはなにが原因でストレスを感じているのか、髪の毛を抜く原因がなんなのかを知りましょう。
そのためには小さいことでも悩みをノートなどに書き出してみましょう。
一度アウトプットして客観的に見ることで、自分自身に向き合うことができますよ。
しっかり寝る

肉体的にも精神的にも大きく関わるのが自律神経です。
自律神経が乱れると食欲不振や頭痛、吐き気など様々な症状が表れます。
これらの症状はストレスを引き起こす原因になってしまいます。
自律神経の乱れは睡眠不足から引き起こされるため、しっかりと寝るようにしましょう。
アロマテラピーなど香りでリラックスする

男性にはあまり馴染みがないかもしれませんが、アロマテラピーなどを用いるのもストレス解消法のひとつです。
アロマの香りには様々な効能があり、ストレス解消以外にも美肌や集中力UP効果も期待できますよ。
アロマオイルを使って蒸気で香りを出すタイプやキャンドルになっているタイプなど、色々な種類があります。
また、香りでリラックス効果といえばハーブティーなどもオススメです。
まとめ

今回は抜毛症の原因と対処方法についてご紹介しました。
大人も子供もかかる可能性がある抜毛症は決して恥ずかしいことではありません。
髪の毛を抜くほどストレスが溜まってしまっているという心からのSOSサインですので、無理せず専門医に相談してみてくださいね。
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